いよいよ夏本番!海パンで海に入れるって最高ですね♪実は私はぎっくり腰をやっちゃいまして、今はサーフィン禁止中。早く解禁されて思う存分サーフィンがしたいです!
さて、前回のウラナミでは、アジア初の国際環境認証「ブルーフラッグ」を取得した鎌倉市の由比ガ浜海水浴場で下水放流事故による水質汚染が発生したとお伝えしました。
果たして、由比ガ浜海水浴場では「ブルーフラッグ」を掲げることができたのか…?今回のウラナミでは、下水放流事故の経緯と結果をレポートしたいと思います!
鎌倉市によると、4月14日に稲村ガ崎の崖の一部が崩壊し、22日に周辺に埋まっていた下水圧送管が破損。1万7000世帯の下水を処理場に送ることができず、一部を海に放流せざるを得なくなり、周辺の海では瞬く間に大腸菌の数値が急増し基準を大きく超えてしまいました。
市は2本の仮設送水管を設置して送水再開するも、十分に対応できず水質汚染が続き騒動は大きくなるばかり。地元の漁協や、シーズンを迎える海の家では風評被害を恐れていました。
そこで市は早急に対策を実施!海への放流を最小限に抑えるため、節水を呼びかけるとともに、海水浴客やサーファーに海に入ることを控えてほしいと16か所の立て看板を臨時に設置しました。
また、連日、水質調査を実施し、その結果を全てホームページ上で公開。事故の最新状況を伝えることで市民の不安を取り除いていきました。さらに仮設送水管を2本増設。5月27日には工事完了宣言を出し、なんとか夏のシーズンに向けての安全確保の目途がたちました。

そして、その努力の甲斐あって7月1日の海開きを迎えることができたのです!その日はブルーフラッグの掲揚式が行われ、私もNPO法人湘南ビジョン研究所の一員として参加しました。
湘南ビジョン研究所は5年前からアジア初のブルーフラッグの取得に向けてビーチクリーンなど地道な活動を続けてきました。特に由比ガ浜では数年前から海の家の組合や市役所とブルーフラッグの基準をクリアするための様々な課題の解決に取組んできました。
それだけに、掲揚式で由比ガ浜の空に旗めくブルーフラッグを見た瞬間は、「あれから5年。本当に実現したんだな~」と、感慨にふけってしまいました。

実はブルーフラッグは毎年更新が必要な環境認証制度なんです。33項目の厳しい基準を毎年クリアしなければ、旗を上げ続けることはできません。
そういう意味では、むしろここからが本当のスタート!みんなで、きれいで安全安心で快適な由比ガ浜海水浴場を守って、さらに良くしていけばいいなと思います。
次号のウラナミでは、ブルーフラッグの基準の一つである「環境教育」をテーマに、環境イベントに参加した体験談をレポートしますね。お楽しみに!